「サステナブルってよく聞くけどどんな意味?」
「サステナブルな生活ってどんな生活?」
近年聞くことの多くなったサステナブルという言葉。サステナブルファッションやサステナブルフードといった言葉も耳にするようになりましたが、これらはどういった意味で使われるのでしょうか。
今回は、サステナブルが持つ基本的な意味やサステナブルが使われる場面をご紹介していきます。
この記事を読むことで、サステナブルという言葉を使いこなすことができるでしょう。
サステナブルとは?意味や背景を解説
サステナブルとは一体どのような意味で、どのような使われ方をしているのでしょうか。
ここでは、基本的な意味や使われ方について解説していきます。
サステナブルという言葉をよく耳にするようになったきっかけについても見ていきましょう。
サステナブルが本来持つ意味:持続可能な
サステナブルの綴りは、Sustainableで「持続可能な」という意味を持つ言葉です。
sustain(持続する)とable(〜できる)から成り立っていると考えると覚えやすいですね。
直訳すると「持続可能な」という意味にはなりますが、解釈としては「現在ある環境を壊さずに、将来に渡って資源やエネルギーを持続していけるようにする活動」というものになります。
要するに、環境問題やエネルギーなどに配慮しているものと考えると分かりやすいでしょう。
サステナブルが広まった背景
サステナブルという言葉が注目され始めたのは、1987年に国連が提唱した「Sustainable Development(持続可能な開発)」という概念によるものがきっかけです。
2015年にはSDGsにより、再度注目される言葉となりました。SDGs(Sutainable Development Goals)の中にもサステナブルが使われていることが分かりますね。
SDGsは「持続可能な開発目標」のことで、資源の持続や環境保全など、17のゴールに向かってより良い世界を目指すための国際目標です。
SDGsは世界中の国が目標達成に向けて取り組みをしていることから、日本だけでなく世界的にサステナブルという言葉が広まってきています。
SDGsについてはコチラの記事で詳しく解説しています。
→SDGsとは?意味や17の目標を分かりやすく簡単に解説!
サステナブルが使われる場面
サステナブルが使われる場面は多くあり、日常生活に欠かせない衣食住でも使われてきています。
社会や企業、個人がどのようにサステナブルと関わっていくか、どのように貢献していくのか、という観点からもサステナブルが使われる場面について解説していきます。
サステナブルファッション
サステナブルファッションは、生産段階から廃棄されるまでの過程において、環境に配慮されたファッションのことを指します。
環境省によれば、一着の服を作るのにCO2を約25kg排出したり、2,300Lもの水を使ったりしているそうです。
環境省:SUSTAINABLE FASHION
さらに、合成繊維などによる環境負荷のことを考えると、地球に大きな影響を与えていることが分かります。
こういった問題を少しでも解消しようと考えられているのが、サステナブルファッションです。具体的にどのようなものが該当するのかも、まとめておきましょう。
- 環境に配慮した製品作り
- 長く使い続けられるような服の製作
- 着ない服を譲る・売りに出す
- 古着屋さんやフリマアプリでの購入
- 服の端材によるパッチワーク
ご紹介したのはごく一部ですが、こういったことを意識するだけでもサステナブルファッションにつながります。
サステナブルフード
サステナブルフードは、食品ロスの削減や持続可能な方法で収穫されたものを利用することを指します。
大きな問題にもなっている食品ロスは、ゴミを減らすだけでなく、適切な量を収穫することにもつながります。
特に近年、問題になっているのが水産資源の減少に関して。乱獲が続いたことにより、個体数が激減し、絶滅を危ぶまれる種がどんどん増えてきているのです。
近い将来、魚が食べられなくなってしまうような事態を避けるためにも、持続可能な方法で収穫されたものを選ぶようにしましょう。
サステナブルフードには国際フェアトレード認証やMSC認証(持続可能な漁業の認証)など分かりやすい、認証マークが入った食材も多いです。
サステナブルフードには具体的にどのようなものが該当するのかも、まとめておきます。
- 食品ロスを減らすために食材を使い切る
- 持続可能な方法で生産・収穫された食材を選ぶ(認証マークも多い)
- 加工にプラスチックの使用を制限しているものを選ぶ
サステナブルな暮らしや生活
サステナブルな暮らしは、日常の中に環境に良い取り組みを加えた生活を指します。
たとえば、エアコンをこまめに切ることであったり、水筒を持ち歩くことであったりとできることはさまざま。
上記で取り上げた、サステナブルファッションやサステナブルフードを取り入れることで、サステナブルな暮らしを実現できます。また、家を建てる際にも、省資源や省エネルギーなどに配慮することによって、サステナブルな暮らしになります。
日常的にサステナブルを意識することによって、サステナブルな暮らしとして習慣化されます。
サステナブルな暮らしは、以下のようなものが該当します。
- サステナブルファッションやフードを取り入れる
- 3Rを心がけて生活する
- 節水や節電を常に考える
最近ではサステナブル企業などの言葉も広がりつつある
サステナブルファッションやサステナブルフードのほかにも、最近では、サステナブル企業という言葉も使われるようになってきました。
サステナブル企業とは、環境や社会の持続可能性に配慮して、事業を運営している企業のことを指します。
生産時に少しでも環境に良いものを使用したり、エネルギーの消費を抑えたりと取り組んでいる企業も多いです。
考えることが多くなるため、負担が大きくなってしまいますが、社会的評価の向上やブランド価値の向上に期待することができるのがポイント。
また、SDGsに含まれる「人」というものに着目することで、労働環境の改善や従業員の満足度などを上げることにもつなげられます。
短期的には負担が大きいかもしれませんが、長期的に見ると、サステナブル企業は大きなメリットを得られると言えるでしょう。
まとめ:サステナブルが何を意味するか理解しよう
サステナブルは「持続可能な」という意味を持っており、さまざまな場所で使われていることが分かりました。
私たちが意識して取り入れられることも多く、一人ひとりが行動することが大切だと言えるでしょう。
最後にサステナブルが使われる場面についておさらいしておきます。
- サステナブルファッション:環境を考えて作られた服
- サステナブルフード:食品ロスの削減や持続可能な方法で収穫された食材
- サステナブルな暮らし:サステナブルな取り組みを生活に取り入れた暮らし
全部に取り組むのは難しいですが、できることから始めるだけでも、大きな一歩になります。
この機会に取り組んでみてはいかがでしょうか。