「エシカルな商品にはどんなものがある?」
「エシカル消費に取り組みたいけど、どう取り組んだらいいのか分からない」
エシカル消費やエシカル商品という言葉を耳にするようになって、少しずつ広がりを感じるようになりました。
しかし、日常的に使われているのかといえば、そうではありません。社会や地球に配慮した行動や物を表しますが、実際にどのようなことをしているのかは、まだまだ知らない人が多いのが現実。
今回は、分かりやすくエシカル商品にはどのようなものがあるのかをまとめてみました。この記事を読めば、代替えできるエシカル商品を見つけることができるでしょう。
今エシカル商品を選ぶ理由とは?
「倫理的な」という意味を持つ、「エシカル(ethical)」ですが、エシカル商品をまとめると以下の3分類ができます。
- 環境に配慮した商品:地球の環境について配慮された商品
- 人や社会に配慮した商品:労働環境や社会的に不利な環境にある人に配慮された商品
- 地域に配慮した商品:地域の環境や社会、地域経済を損なわないように配慮された商品
エシカル商品は上記のいずれかに当てはまって、環境保全や社会へ配慮できている商品のことです。
これらの商品を選ぶことによって、持続可能な消費をしていくことにつながります。環境だけでなく、人や地域といったところの問題までを解決できるのがエシカル商品を選ぶポイントだと言えるでしょう。
エシカル商品は消費者の行動がキーポイント
エシカル商品は消費者の行動がキーポイントになってきます。というのもエシカル商品は数多くあるものの、どうしても消費者の目に止まりにくいということが挙げられるため。
また、人に配慮したエシカル商品やオーガニックの商品などは性質上、金額がやや高くなってしまう傾向にあります。そうなると、競合する商品を選んでしまう人が多くなり、結果としてエシカル商品が選ばれなくなってしまうのです。
エシカル商品が選ばれないと、生産する体力がなくなってしまい、新たなるエシカル商品が出なくなってしまうという事態に陥ります。
そうならないためにも、消費者はエコマークや交際フェアトレードマークなどの認証マークが付いている商品を積極的に選んでいく必要があります。
認証マークがついていなくても、地産地消や被災地支援なんかは、産地を確認して判断することが可能です。
生活に取り入れられるエシカル商品にはどんなものがある?
エシカル商品を選ぶ際には、できるだけ生活に取り入れられるものを選ぶのが理想的です。エシカル商品を生活に取り入れることで、継続して取り組みを続けることにつながります。
生活に取り入れられることを考えると、以下のようなエシカル商品が理想的でしょう。
- エシカル食品
- エシカルファッション
- エシカル日用品
それぞれ、どんなエシカルにつながるのか、どのような商品があるのか早速見ていきましょう。
エシカル食品:健康や食品ロスの軽減
エシカル食品は、エシカルフードとも呼ばれ、消費しても地球や人に負担をあまりかけない食品です。
代表的なのは、フェアトレードやオーガニック、地産地消など。フェアトレードは、原産地で栽培している立場の弱い人たちと先進国の消費者が対等な立場で行う貿易を指します。
買い叩かれてしまうことを防ぎ、適正な価格で取引をするため、生産者にもしっかりと利益が分配されるようになります。生産者の生活向上を図ることができるようになり、より良い生産体制を整えることにもつながります。
オーガニックは農薬を使っていない食品で、地産地消は地元で生産されたものを地元で消費するといったものです。
目視で確認できるものが多く、いつもの買っているものの中から一品でもエシカル食品にするといった取り組みから始めることもできます。毎日食べるものだからこそ、参加するハードルも低く、続けやすい取り組みだと言えるでしょう。
エシカルファッション:途上国への貢献や環境への配慮
エシカルファッションは、環境に配慮して製造された商品や途上国支援につながるような商品を指します。エシカル食品と同様にフェアトレードやオーガニックという点も見ていくべきポイントだと言えるでしょう。
また、エシカルファッションの場合は、アップサイクル(捨てられるはずのものを材料にしてより良いものを作る)やリクレイム(在庫商品を回収して素材を利用する)をすることもできます。
エシカルファッションは、やや見分けることが難しくなるため、エシカル消費に取り組んでいるショップやブランドから考えると選びやすくなります。
探してみると意外な商品がエシカルファッションとして扱われているということも多いです。エシカルファッションだからといって、品質が落ちるわけではないので、ぜひお気に入りの商品を見つけてみてください。
エシカル日用品:毎日のゴミの削減や海洋汚染の抑制
エシカル日用品は、日用品の中でゴミを減らしたり、環境汚染を抑制したりできる商品です。
習慣化してしまえば一番続けやすく、お財布にも優しいものが多いというのもポイントです。たとえば、マイボトルやマイバックもエシカル日用品のひとつ。
マイボトルはだいぶ広がってきましたが、さらにエシカルな日知用品として考えると、オフィスなどで使用するマイカップなどもエシカル日用品に入ります。
最近では、ラップの代わりに何度でも使用できるシリコン蓋やミツロウラップなんかも出てきました。経年劣化などはもちろんありますが、一度購入してしまえば新たに購入する必要もないため、長い目で見ると安く済むということも多いです。
ほかにも、エシカルなティッシュやエシカルな保存容器など、多岐に渡ってエシカル日用品があります。探さなければならないという手間はありますが、毎回探す必要はないため、継続して取り組むにはうってつけの商品だと言えるでしょう。
まとめ:エシカル商品をまずは使ってみよう!
エシカル商品は1人が取り組むだけでは大きな成果にはつながりません。しかし、みんなが取り組めば、大きな成果につながります。
自分だけは良いかと思わずに、取り組んでみることがエシカル消費の第一歩。意識してみると、「こんなところにもあった」となる発見も多くあるはず。
日常的に意識をして、まずはエシカル商品を買ってみて、取り組みを始めてみましょう。
あなたの行動で救われるものがあることを忘れずに。