「マイバッグやマイボトルは節約になる?」
「マイバッグやマイボトルを持参するとどんな良いことがあるの?」
SDGsの策定やレジ袋の有料化に伴って、マイバッグやマイボトルを持ち歩く人は増えてきました。しかし、マイバッグやマイボトルを持ち歩くのは、レジ袋を購入したくはないというネガティブなものから。

とはいえ実際に持参している人は増えているのですから、良い傾向だとは言えますね。気になるのは、実際に1年でどのくらいお得になるのかということ。

そんな疑問にお答えするべく、今回はマイバッグやマイボトルを持ち歩くとどのくらいの節約になるのかまとめてみました!

マイバッグ・マイボトルを持ち歩くべき?

マイバッグやマイボトルを持ち歩くべきか否か。これは結論、持ち歩くべきだと言えます。SDGsの観点から、もちろん環境に貢献できますし、何より嬉しいのが節約になるということ。

具体的な数字はこのあと解説していきますが、年間で考えると万単位で節約していけちゃいます。今まで普通にしていたことをちょっと見直すだけで、それだけの節約になるのは驚きですね。

具体的な金額を見る前に、前提として、日本人がどのくらいのレジ袋とペットボトルを消費しているのか見ておきましょう。

【レジ袋】
今回は、環境省が2020年に計算したものを参考に算出してみます。年間のレジ袋の流通量は20万トン。レジ袋の重さは 6.25g〜10gなので、計算しやすいように10gとします。レジ袋の枚数に換算すると約200億枚。軽いものや計算に含まれていないレジ袋も考えると300億枚くらいになりそうですね…

これを考えると1人あたりの消費量は、年間300枚程度。(乳児などは含まない)

意外と消費しちゃっていたのかもなと少々反省。
レジ袋有料化(2020年7月開始)の効果 – 環境省

【ペットボトル】
ペットボトルリサイクル推進協議会によると、2016年度の清涼飲料水用のボトル出荷本数は227億本。調味料や酒類用も全部含めたペットボトルの総数は1年間で232億本と推定されています。

日本の人口は約1億2700万人(2016年時点)のため、1人あたりのペットボトル消費量は年間183本程度。2016年の労働力人口とされていた60%として計算すると、約330本となります。予想より多かった…
PETボトルリサイクル推進協議会

マイバッグを持ち歩くとお得になることが多い!

マイバッグを持ち歩くだけで、どのくらいの節約になるのか計算してみたことのある人はいますか?ちなみに、私はありません。

ということで、これを機に計算をしてみましょう!年間に使用するレジ袋が300枚、1枚当たり3~5円なので、今回は4円として計算していきます。

「300枚×4円=1,200円」ということで、レジ袋を使わないだけで単純に年間1,200円の節約になることが分かりました。

レジ袋代の節約とお得な特典も

レジ袋代で年間1,200円の節約と考えると案外お得感はない気がします。しかし、買い物をする際の予算に合わせてエコバッグを選ぶことで、買い過ぎの抑制にもなるのです。

買い物で予定していなかったものまで、ついつい買い過ぎてしまうということはよくありますよね。買い過ぎがなくなるだけで、1回の買い物で数百円~数千円は節約できると考えると、レジ袋代以上の節約になると言えるでしょう。

仮に買い過ぎの抑制で週に500円の抑制ができたとしたら、年間12,000円もお得になります。レジ袋代と合わせると、13,200円の節約になるというわけです。

さらに!スーパーなどでは、エコバッグ持参でポイントが付くところもあります。貯まったポイントも考えると年間約15,000円くらいの節約になるのではないでしょうか。

ファッションの一部としてスタイリッシュにお買い物もできる

エコバッグはレジ袋とは違い、さまざまなデザインのものが展開されています。お出かけのシーンに合わせて、その日のファッションに合わせて使うことでオシャレに使うこともできちゃうんです。

カフェに行くときは、コーヒーや本がデザインされたもの、ショッピングのときにはスタイリッシュなものを選ぶことで普段使いの楽しさも生まれてきます。ファッションと合わせることでよりオシャレにも見えるのでおすすめです。

お気に入りのエコバッグを見つけて、一緒にお出かけしてみましょう。オシャレでかわいいエコバッグはこちらの記事からチェックできます。

マイボトルを持ち歩かないあなたはいくら損してる?

マイボトルはマイバッグよりも節約することができます。言い方を変えれば、マイボトルを持ち歩かないだけで、損をしていることにも…。

損をしていると考えると、自然と気が引き締まりますよね。では、どのくらいの節約効果があるのでしょうか。早速見ていきましょう。

月間5,000円近くの節約に

先ほども書いた通り、日本人は1人あたり年間で約330本ものペットボトルを使用しています。月に換算すると約28本。ペットボトルの飲料は大体150円といったところなので、今回は150円で計算していきます。

「28本×150円=4,200円」ということで、4,000円以上の節約になりそうです。もっと言うと、コーヒーやジュースなどの缶類を購入することも減ると考えられるので、月に5,000円くらいの節約になると言えます。年間では、約60,000円に。

マイボトルに入れる飲み物は、麦茶で1回あたり15円程度です。毎日持ち歩いたとしても月に500円で済み、1/10以下になっていると言えます。

ペットボトルの削減にもつながる

マイボトルを持っていると、節約になるというのはもちろんですがペットボトルの削減にも貢献していることになります。いや、むしろこっちが本来の目的かもしれません。

ペットボトルは、日本でリサイクルに出されていないものが約1割程度あります。本数に換算すると26億本。これだけのペットボトルがリサイクルされず、可燃物として処理されています。ポイ捨てなんかもあるでしょう。

リサイクルされなかったペットボトルはやがて、海や山などの環境に大きな影響を及ぼします。日常的にペットボトルの削減をすることで、環境を守ることにもつながるなんて素敵ですね。

まとめ:マイバッグ・マイボトルを持ち歩こう!

マイバッグやマイボトルを持ち歩くだけで、かなりの節約になることが分かりました。

最後にどのくらいの節約になるのかまとめておきましょう。

  • エコバッグ:年間約1,200円。買い物抑制なども含めると約15,000円
  • マイボトル:年間約50,000円。缶類の抑制なども含めると約60,000円
  • 2つを合わせると単純に約51,200円。抑制も含めると約75,000円

節約につながるとはいえ、「ちょっと見た目が…」とマイバッグやマイボトルを持ち歩くことに抵抗がある方もいるかもしれません。

最近はスタイリッシュな海外ブランドも入ってきて、オシャレなものが増えてきています。お気に入りのものを見つけて使うだけでも気分が変わるものです。

節約にもなって環境配慮もできる、マイバッグとマイボトルを早速使っていきましょう。