「3Rってどういう意味?」
「3Rは聞いたことはあるけど、いつ使うもの?」
3Rという言葉を聞いたことはあるけれど、イマイチちゃんと思い出すことができないという方も多いでしょう。

3Rは実は小学校の教育カリキュラムとして一般的には学習します。

ただ、小学校の記憶となるとなかなか思い出せない方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな3Rの基本的な意味を解説していきます。

3Rとは何のことを指している?

3Rとは、環境保護のための取り組みとしてキーワードになった言葉です。2010年頃からCMも打ち出していたため、目にしたことのある方も多いはず。

3Rは、以下の3つのRから始まる単語を表しています。
「Reduce(リデュース):ゴミやムダを減らす」
「Reuse(リユース):使わないものを再利用する」
「Recycle(リサイクル):資源を回収して再利用する」

この3Rを日常的に意識することで、誰でも気軽に環境問題に取り組もうというのが、3Rが広がった理由です。

それぞれ、どのような取り組みなのか詳しく見ていきましょう。

Reduce(リデュース):ゴミやムダを減らす

リデュースは「減らす」という意味を持つ単語です。環境問題においては、ゴミを減らすという意味で用いられ、ゴミ自体の発生を減らすことが掲げられています。

ゴミを減らすには、ただ捨てないように意識するというだけでなく、ムダなものは買わないようにしたり、長く使えるものを選んだりする必要があります。

本当に必要なものなのかを考え、行動することでゴミを減らすことができるのです。

今では有料化されているレジ袋を貰わずに、エコバッグを使用するといった行動もリデュースにつながると言えるでしょう。

Reuse(リユース):使わないものを再利用する

リユースは「再利用」という意味を持つ単語です。使用済みのものでも、使えるものは再利用して、使い続けることでゴミを減らすことにもなります。

たとえば、リサイクルショップを利用したり、フリマアプリを利用したりすることもリユースの一環です。

使っていた人には価値がないものでも、必要としている人に譲ることで新たな価値を見出だし、結果的にゴミを減らすことに繋がります。

Recycle(リサイクル):資源を回収して再利用する


リサイクルは「再生利用」という意味を持つ単語です。3Rの中でも最も馴染みのある単語ではないでしょうか。

リユースとの違いは、再利用するものの原型が留められているかどうかです。リユースは使わなくなったものを別のところで、そのまま使いますが、リサイクルは資源として抽出して新たなものを生み出します。

例を挙げると、「リユースは読んでしまった本をほかの人に譲って再度読んでもらうこと」「リサイクルは本を古紙として使用して、別の商品にすること」と考えるとイメージしやすいかもしれません。

3Rに加えて追加されているRenewable(リニューアブル)

近年、前述した3Rに加えて、リニューアブルという新たなRが注目されています。

リニューアブルは「再生可能」という意味を持つ単語。一度使用したらゴミになってしまうような資源を、再生可能な資源にしていこうという取り組みです。

レジ袋などはプラスチックが使用されており、使用後はゴミとなって埋め立てられることになりますが、再生利用ができるバイオマスプラスチックであれば、繰り返し利用することができます。

環境の負荷になるような資源を使い続けるのではなく、できる限り資源を循環させられるようなものを使用することで、環境問題に取り組むことができるというわけですね。

4Rや5Rの登場で環境問題への関心は高まりつつある

リニューアブルを3Rのほかの「R」としてご紹介しましたが、実は「Refuse(リフューズ)」や「Recover(リカバー)」といった別のRも登場してきています。

リフューズは、そもそもゴミになってしまうようなものは、積極的に断ってゴミを出さないということを意味します。

コンビニで貰う割り箸やスプーンを使わずに捨ててしまうといったことはありませんか?使わずに捨てるくらいであれば、断りましょうというのがリフューズの意味することなのです。

リカバーは、壊れてしまったものを直して元の状態に戻すことを意味します。壊れてしまったからといって、すぐに捨てるのではなく、直せるのであれば直して使うことを推奨しています。

高価なものであれば、直すことは多いかもしれませんが、安いものでも直して使うことでムダを少なくすることができるのです。

従来の3Rにプラスして、新たなRが加えられ、環境問題に取り組む人が少しずつ増えてきています。

3Rの中でできることから始めることが第一歩

3Rは日常的に意識すれば改善できるようなことばかりで、誰でも取り組むことができるというのがポイントのひとつです。

しかし、全てを意識しすぎてしまうと、億劫になり続かないということもしばしば。

環境問題の取り組みにおいては、瞬間的に取り組むよりも、継続して取り組むことが大切になってきます。

まずはできそうなことから始めて、コツコツと継続していき、習慣になったところで新たな3Rに取り組むと続けることができるでしょう。

できることから始めることが環境問題の取り組みの第一歩です。

できそうなことがあれば、積極的に取り組んでみてくださいね。

まとめ:3Rを日常生活でも意識してみよう!

今回の記事を読んで少しでも意識できる時間が増えれば嬉しいです。

最後に3Rについておさらいしておきます。

● Reduce(リデュース):ゴミやムダを減らす
● Reuse(リユース):使わないものを再利用する
● Recycle(リサイクル):資源を回収して再利用する

できそうなことから始めてみて、慣れたら別の取り組みもしてみると長く続けることができます。

「家で食べるものであれば、割り箸を貰わないようにする」こういったひとつのことを1ヶ月続けるだけでも、意識してみましょう。