「海洋保全で私たちができることはどんなこと?」
「海洋保全のために何をすればいいの?」
海洋保全と言われてなんとなく、海を守らなければいけないということは分かっていても、実際にどういった行動を取ればいいのかはイメージがしにくいです。
確かに、海洋保全と聞くと規模が大きすぎて、何から手を付けるべきかは分からないですよね。
しかし、海洋保全のためにできることは案外多いもの。私たち一人ひとりができることは、想像以上にあるといってもいいでしょう。
今回は、海洋保全のために私たちができることに注目してみました。
海洋保全とは何かはこちらの記事で解説しています。
SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の概要
SDGsには17の目標が設定されており、その中の14番目の目標として「海の豊かさを守ろう」というものがあります。
海の豊かさとは海の環境や生態系の豊かさを指しており、今の海洋資源を保持しつつ、持続可能な形で利用していくことが目的です。
具体的な施策としては、プラスチックの削減や漁業の制限などが挙げられ、2030年まで世界中で取り組みを行っていこうというものになります。
海洋環境の回復はもちろんのこと、漁業で生計を立てている人たちが持続可能な漁業を行う環境を整えることも重要です。
この目標がSDGsの目標のひとつに入っているということは、現状の海洋環境が良くないことを示しています。
海洋保全のために私たちができること3選
海洋保全は国を挙げて取り組んでいることでもありますが、私たち一人ひとりが意識をしないと大きな成果には結びつきません。
「たった一人がやるだけで意味があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、国民全員が意識すれば、その影響は大きなものになります。
全国民、全人類が恩恵を授かっている海だからこそ、全員で取り組むべき課題だとも言えるでしょう。では、具体的に私たちができることは、どんなことなのでしょうか。
プラスチックごみを少しでも減らす
2020年に有料化されたレジ袋。実は世界では毎年5兆枚も使用されています。
なんとなく利用しているかもしれませんが、プラスチックの約半分は再利用されずに廃棄されていく運命です。
そして処理に困ったプラスチックが最終的に到達するところが海なのです。
確かに便利なプラスチック製品ですが、こういった背景を考えると、できるだけ不要な使用は避けたいものですね。
週に2回レジ袋を利用する人は年間で約100枚、全国民がこの100枚をエコバッグに変えることができれば、年間で100億枚ものレジ袋を削減することができます。
ちょっと現実的ではないかもしれませんが、一人ひとりがプラスチックごみを減らそうと考えるだけで、かなりのプラスチックごみを削減することができるのです。
プラスチック製品はリサイクルする
家庭で出たプラスチックごみは分別して回収されますが、リサイクルに出すという方法もあります。
スーパーなどでよく見かけるのが、ペットボトルのリサイクルボックスです。リサイクルボックスに入れることにより、プラスチックごみが再利用され、別の形で私たちの生活の役に立ってくれます。
もちろん、ペットボトルだけでなくてもリサイクルできないかは、常に考えておくべきことだと言えるでしょう。
レジ袋も家庭のごみ袋として使うことで、ただ捨てるだけで消費されることはなくなりますね。
プラスチックをなるべく使用していないデザインの商品を優先的に購入する
引用:https://www.nipponham.co.jp/news/2022/20220121/
プラスチックの使用を少しでも削減しようという動きは、身近なところでも起きていることに気づいていますか?
デザインを変えるだけでも、プラスチックの使用量を約3割減らすことに成功しています。
ほかにも、NISSINのカップヌードルでは、蓋を止めるシールが廃止されました。
ご存じの方は、「あの小さいシールでそんなに削減できるもの?」と思ってしまいそうですが、全体で見ると年間33トンものプラスチックの削減に成功しています。
その代わりに、今では蓋そのものが改良され、Wタブによりお湯を入れた後でも蓋を閉めることができています。
こういった少しの変化でもアイデアによってプラスチックの削減に貢献していることが分かりますね。
海洋保全で私たちができることは「プラスチック」がキーワード
海洋保全で私たちができる取り組みのキーワードとなるのは「プラスチック」です。
常日頃から使用していることもあり、誰もが意識できることだと言えますね。
少しでもプラスチックを使わないように、節約できるようにすることが大切です。
今身の回りにあるプラスチック製品は本当に必要なのか、捨てるのではなく別の使い方ができるのではないかを考えてみてください。
どんなに小さなことでも、取り組めることがあるかもしれません。それが海洋保全の第一歩となるでしょう。
まとめ:海洋保全は私たちの意識が大切に!
海洋保全は全世界で取り組まれていることですが、国民が全員意識できているかというと、YESとは言い切れません。
だからこそ、今この記事を読んだ瞬間から意識を変えることが必要になります。
最後に、今回の記事をまとめておきましょう。
・海洋保全は全世界で取り組まれている
・海洋保全で私たちができることは多くある
・海洋保全の取り組みのキーワードは「プラスチック」
実害があった後に「あのときやっておけば良かった…」と考えても、そこから環境が回復するのには長時間かかります。
できることは今から始めておくことで、海洋保全に繋がり、持続可能な形で後世に残すことができるのです。
小さいことでも、まずは実行してみることから始めてみましょう!