「フードロス削減のためにできることは?」
「自分でもできそうなことから始めてみたい!」
フードロスへの関心も徐々に高まってきており、家庭内でフードロス削減の取り組みをしている方も増えてきました。
確かにフードロス削減の取り組みは、地球だけでなく自分たちも幸せになれる取り組みで良いことばかりです。
しかし、中にはどのように取り組んだらいいのか分からないという人もいます。
そこで、今回はフードロス削減のために私たちができることを5つピックアップしてきました。
この記事を読むことで、今日からフードロス削減の一歩を踏み出すことができますよ!
フードロス(食品ロス)削減で私たちができる5つのこと
世界中で問題となっているフードロス。世界では年間10億トン以上ものまだ食べられる食品が捨てられています。フードロスのうち半分以上は家庭内から出ているということを頭に入れておきましょう。
この状態が続けば、増加し続ける人口に追い付くこともできず、食糧難に陥る人は増えていくことが予想されます。
少しでもフードロスを少なくするために、一人ひとりが意識をすることが大切です。この項では、私たちができることを5つご紹介していきます。
1.食品の買いすぎや買いだめを防ぐ
家庭でやりがちなのが食品の買いだめをするということ。確かに、毎日買い物に行くのは時間がもったいないですし、めんどうでもあります。
しかし、せっかく買った食品を食べきれずに捨ててしまってはもったいないです。
フードロスの問題はもちろん、家庭の懐事情にもプラスにはなりません。買いすぎや買いだめによるフードロスを少なくするためにも、計画的に買い物をして、廃棄する食品が少なくなるようにしましょう。
買いすぎてしまった場合は、上手く使い切ることも心がけてくださいね。
2.買った食品はできるだけ使い切る
買った食品をできるだけ使い切るようにすることもフードロス削減につながります。
十分に使い切っていると考えている方も多いかもしれませんが、実は食べられるのに捨ててしまっている食品は案外多いものです。
例えば、魚を食べる際に普段食べている部分は全体の35〜50%ほどしかありません。身だけを食べるものだと考えられがちですが、実は可食部はもっとあります。
頭や内臓ほほ肉、エラなんかも調理方法によっては貴重な食材になるもの。実際に、九州の大分県には「頭料理」という普段は捨てられてしまうような部位を調理する郷土料理があります。
野菜やお肉でも同様に、食べられる部分は工夫して食べきるようにしましょう。
3.食品の正しい保存方法を身に着ける
フードロス削減のためには、食べられるものを少しでも長く保存することも大切になってきます。
買いすぎは、食べきることができずに腐らせてしまうことで起こります。しかし、食品ごとの正しい保存方法を知っておけば、腐らせることなく食べきることが可能です。
例えば、じゃがいもは、ビニールから出して新聞に包んで日の当たらないところに保存しておけば1~2週間は常温で保存ができます。
キャベツであれば、芯を切り落としてから湿らせたキッチンペーパーを芯の部分に詰め込んで、袋に入れて保存しておけば通常よりも痛むのを遅らせることができます。
ちょっとした工夫で美味しく食べられる期間が伸びるものは多いです。ぜひ実践してみてくださいね。
4.賞味期限と消費期限の違いを把握する
食品を廃棄するときに、基準となるのが賞味期限や消費期限ですが、実はこの2つの違いを理解していない人は案外多いです。
これらの違いを知っておくだけでも、フードロス削減に大きく貢献できます。
【賞味期限】
その食品が美味しく食べられる期間。
代表的なものを挙げると牛乳やスナック菓子、冷凍食品は賞味期限が表示されています。
【消費期限】
その期間を過ぎたら食べない方が良い期間。
代表的なものを挙げると生のお肉やお弁当、ショートケーキは消費期限が表示されています。
このように、賞味期限と消費期限には明確に違いがあるものです。賞味期限はあくまでも美味しく食べられる期間のため、過ぎたからといってすぐに捨てる必要はありません。
5.食べきれない分は繰り越すことを意識する
家庭内でやってしまいがちなのが、残り物や食べ残しをそのまま捨ててしまうということ。
ほかの人が食べたものであれば廃棄するのは当然ですが、自分で食べたものであれば、見栄えが悪くても次の日に持ち越して食べることを意識してみましょう。
お鍋の残り汁なんかも、次の日に取っておいてアレンジすれば、うどんやおじやの汁として有効活用ができます。
少しだけ残しておくことに抵抗があるかもしれませんが、上手く使えば翌日の料理の手間も省けますよ!
環境省の食ロスゼロレシピも上手く活用!
フードロスを少なくするためには、食品に対する正しい知識を身に着けておく必要があります。
どこまで食べきることができるのか、どのように保存したら長持ちするのかなど、知らないことは調べて取り組んでみてくださいね。
とはいっても、どこまで食べきれるのか想像がつかないという方も多いと思います。そんな方のために、消費者庁ではクックパッド内に、「消費者庁のキッチン」というページを作成しています。
食品を使い切るためのムダのないレシピが公開されているため、知識がなくても簡単にフードロス対策になる食事を作ることができますね。
まとめ:フードロス(食品ロス)のためにできることを始めよう!
フードロスは誰かが意識をすれば解決できる問題ではなく、一人ひとりが毎日意識して続けることで、ようやく成果につながります。
毎日すべてのことを意識するのは難しいかもしれませんが、残さず食べることや必要のないものは買わないようにするなどできることから始めていきましょう。
最後にフードロス削減のために私たちができる5つのことをおさらいしておきます。
- 食品の買いすぎや買いだめを防ぐ
- 買った食品はできるだけ使い切る
- 食品の正しい保存方法を身に着ける
- 賞味期限と消費期限の違いを把握する
- 食べきれない分は繰り越すことを意識する
これだけでも家庭内から出るフードロス量は減るはずです。食べきれる部分が増えることで食材を買う量も減り、長く保存することで買い物の頻度を減らすことができます。
そうなると家計にも優しいため、少しずつ実践してみてくださいね。